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14歳女性(チア部)の左脛骨中央部痛へのインソール作製事例


◆今回の症例

今回は、14歳・チア部に所属する女性のインソール作製事例です。

〈症状〉
・左脛骨中央部付近の痛み(運動中)

・腰の後屈時痛(後ろに反らした時)

※ 約一年前に左手小指の骨折の既往あり(保存療法で完治)

左脛骨の症状は整形外科でレントゲン検査を受け、疲労骨折は無しとのことでした。
また、腰部にも不安があり、MRIでは右椎間関節付近に炎症所見が見られるとのことでした。

◆評価でわかったこと

今回の評価では、

〈静的評価〉
・足関節背屈制限(左右ともに)

・距骨下関節の回内可動域制限(左右ともに)

・左横足根関節の外転制限

〈歩行評価〉
・右が蹴り足、左が踏み出し足の傾向

・足関節背屈不良(左右ともに)

・右立脚後半相での回内

・左下腿が外方傾斜しやすく、外側荷重傾向

・左立脚時間が長い

◆痛みの原因をどう考えたか

今回のケースでは、左が踏み出し足傾向であることに加え、足関節の背屈制限、さらに左横足根関節の外転制限がみられました。

その結果、左足ではうまく衝撃を吸収できず下腿が外方へ傾くことや外側荷重につながり、左脛骨部への負担が大きくなっていた可能性が考えられました。

また、右立脚終期では回内もみられ、
左右それぞれに負担を増やす要素が存在していました。

◆インソール作製の方針

今回のインソールの評価と作製は、

左足の蹴り出しを内側へ誘導し、立脚時間を短縮すること

外側荷重と外方傾斜の修正

膝での衝撃吸収しやすい荷重方向をつくること

右立脚終期での回内を抑えること

に焦点をあてました。

◆足部以外で気になった点

立位では、左肩が内側に入り、体幹が右回旋した姿勢をとっており、
歩行では上半身の重心が左方向に流れるような動きが出ていました。

左手小指の骨折の既往があることから、前腕~肩甲骨の評価を行った結果、左前腕が回内方向(内向き)に入りやすく左肩甲骨が右に比べ挙上していました。
徒手的に前腕を回外方向(外向き)へ誘導すると、肩甲骨が右と同じ高さに近づく変化が見られました。

こうした上半身の左右差も、上半身重心が左へ寄りやすくなる一因である可能性があると考えています。

◆評価・作製後の変化

評価・作製後は、
左足の蹴り出しを内側へ誘導したことで、下腿がまっすぐ前方に進みやすくなり、結果的として膝が使える動きへ変化しました。

また、左下腿の外方傾斜が修正されたことで、左立脚時間も短くなりました

腰に関しても、後屈時に痛みがみられていましたが、評価と作製後には痛みの軽減がみられました。
足部へのアプローチが、下肢だけでなく体幹や上半身の動きにも影響していることを改めて確認できました。

今後も、左脛骨と腰部の状態を継続してみていく必要があると思っています。
また、左肩甲骨から前腕にかけての使い方や、腰部への負担に関わる腹部の安定性も、経過をみながらアプローチしていきたいと考えています。

◆まとめ

今回のケースでは、左脛骨部の痛みに対して、足部の可動性や荷重の偏りだけでなく、上半身を含めた全体の動きをみながら評価・作製を行いました。
痛みのある部位だけでなく、足元から全身のつながりをみることの大切さを改めて確認できた事例でした。

また、学生スポーツでは、運動量とケアの時間を比べた時に、どうしても運動量が勝ってしまうことが少なくありません。
さらに、成長期は身体がまだ発達の途中にある時期でもあります。
その一方で、学校生活や習い事などで忙しく、十分なケアの時間を確保することが難しい場合も多いと思います。

だからこそ、日頃からケガをしにくい身体の使い方や、環境を整えることが大切だと考えています。インソールは、足元から身体の使い方をサポートし、負担を減らしながら動きやすい状態をつくるための一つの方法です。
土台である足元を整えることは、痛みの改善だけでなく、これから先も安心して競技を続けていくための身体づくりになると考えています。

成長期のお子さまの足や身体の使い方、スポーツ中の痛みが気になる方は、お気軽にご相談ください。


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