◆今回の症例
インストラクターをされている男性の方のインソール作製事例です。
〈症状〉
・右足底の起床時痛
・右足首の運動後の違和感/痛み
・左膝の正座時の痛み
右足首は約10年前に骨棘除去術の既往があり、
左膝は整形外科を受診済みで、画像上は大きな問題なしとのことでした。
◆評価で分かったこと
今回の評価では、
〈静的評価〉
・足関節背屈制限(右>左)
・レッグヒールアングルは右左共に回内傾向(右>左)
・後足部角は右外反、左内反
〈歩行評価〉
・右蹴り足
・右立脚後半への移行がやや遅い
・右後足部が回内傾向
・左外側荷重傾向
・左踵接地~荷重応答期の下腿外方傾斜
・左骨盤側方スウェイあり
・左立脚後半での回内
以上のことから、
右足底・足首の症状は、回内傾向による安定性の低下や背屈不良により、立脚中の荷重が後方に残りやすくなることで、足底組織や足関節前方組織への負担が高まっている可能性があると考えました。
左膝の症状は、下腿の外方傾斜により膝外側の組織へ負担がかかっている可能性があると考えました。
また、右足の立脚時の安定性低下により、左立脚への移行がスムーズに行えていない可能性もあるのではないかと考えました。
◆今回の作製で重視したポイント
今回の評価と作製では、
・右立脚後半相への移行の遅れ
・右後足部の回内傾向
・左下腿の外方傾斜
に焦点を当てました。
右足の支持性と立脚後半への推進性を作ることで、左足への移行や荷重の入り方が変化することを意識して評価・作製しました。
◆作製後の変化
評価・作製後は、右足の立脚時の安定性が向上し、支持性の改善がみられました。
安定性が向上したことにより、推進しやすくなり、踵の上がり方にも改善がみられました。

※立脚終期の比較(左:裸足/右:テーピングやパッドによる評価後)
一方で、左の下腿外方傾斜はやや残存しており、左足で荷重を受ける際の課題がまだみられる状態でした。
今回の変化から、左の外方傾斜には足部だけでなく、接地時の股関節の内転・内旋傾向や体幹のコントロールも関与している可能性があると考えています。
今後は、遊脚期から接地にかけての股関節の動きをどう作るかや体幹の安定性も含めて経過をみていきたいと考えています。
◆こんな症状でお悩みの方へ
・朝起きた時の足底の痛みがある
・運動後に足首の違和感や痛みが出る
・膝の痛みがあるが、原因がはっきりしない
・足だけでなく、歩き方や身体のバランスもみてほしい
・インソールを作るだけでなく、動きまで評価してほしい
このようなお悩みの方は、一度ご相談ください。
足の痛みや違和感は、痛みの出ている場所だけに原因があるとは限りません。
足元の機能や歩き方、股関節や体幹の使い方まで含めてみることで、負担のかかり方が見えてくることもあります。
当院では、足だけをみるのではなく、全身とのつながりも含めて評価したうえでインソールを作製しています。
ご予約・お問い合わせは、LINEまたはお問い合わせフォームよりお願いいたします。
※ 写真・症例内容の掲載については、ご本人の同意を得ています。


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