子どもの足、ちゃんと成長できてますか?
子どもの足は単純に大人の足が小さくなったものではありません。
足の発達や健康は一生の健康に大きな影響を与えます。
こんなお悩みありませんか?
✅ サイズは合っているはずなのに、よく転ぶ
✅ すぐ「足が疲れた」「痛い」と言う
✅ 抱っこの要求が多い
✅ 靴の減り方が片方だけ早いのが気になる
✅ 外反母趾が遺伝しそうで心配
✅ 学校の靴選びが正しいかわからない
✅ 成長期だから様子見でいいのか迷っている
👉 1つでも当てはまる方は、足の成長チェックをおすすめします
子どもの足は、大人の足と同じではありません
子どもの足は、生まれたときから大人と似た形をしています。
そのため「そのまま大きくなるだけ」と思われがちですが、実は大人の足とは違う特徴があります。
・ほとんどが軟骨でできていてやわらかい
・骨端軟骨という骨の赤ちゃんが存在する
(長い骨や踵の骨)
・靱帯や筋肉・腱が未発達
これらの特徴が変化しながら、足のサイズやアーチが大人に近づいていきます。
子どもの足の成長時期と特徴
子どもの足は、年齢によって骨の状態が大きく変わります。
「〇歳だからこう」「この形が正解」というものはなく、成長の途中経過を見ることがとても大切です。
ここでは、年齢ごとの足の特徴をわかりやすくご紹介します。
●0~2歳
この時期の足は、ほとんどがやわらかい軟骨でできています。
骨としてしっかり確認できるのは、かかと周りの骨(踵骨・距骨)や指周りの骨(趾骨・中足骨)だけです。
また、足裏は脂肪が多く、土踏まず(アーチ)がみえないのは正常です。
●3~5歳
徐々に足の中央部分の骨(足根骨)が骨として確認できるようになります。
●6~7歳
足の骨の多くが確認できるようになり、土踏まず(アーチ)が徐々に形成され始めます。
ただしこの時点では、
・関節の隙間は広い
・骨自体はまだやわらかい
👉 「アーチができはじめる=完成」ではありません。
●8~10歳
関節の隙間が埋まり始め、骨の強度も少しずつ高まってきます。
多くのお子さんで、土踏まず(アーチ)がはっきり確認できるようになります。
👉 この時期になっても土踏まず(アーチ)が確認できない場合、一度足の状態をチェックしておくと安心なケースもあります。
●12歳頃~
個人差はありますが、数年かけて足の骨は完成していきます。
13歳以降は、基本的に大人の足と同じ考え方で見ていくことが多くなります。
ただし、かかとの骨(踵骨)や指周りの骨(趾骨・中足骨)には骨端軟骨(骨の成長に関わる部分)が残っており、
この時期は「骨端症(一般的に成長痛といわれるもの)」と呼ばれる症状が出ることがあります。
👉 「完成=トラブルが起きにくい」ではありません。
将来の足や体への影響は?
子どもの足は、固まる前のアスファルトと同じでやわらかく、
使い方や環境の影響を受けながら成長しています。
そのため、足がうまく使われないまま成長すると、
将来、足だけでなく体全体に影響が出ることがあります。
👉 ただし、すべてのお子さまに起こるわけではありません。
●足への影響
足の使い方やバランスが整わないまま成長すると、
次のような状態がみられることがあります。
・親指の付け根がくの字に曲がる(外反母趾)
・足幅が広がり、靴が窮屈に感じやすくなる(開張足)
・土踏まずがつぶれた状態が続く(扁平足)
・立っているのに指が地面につきにくい(浮き指)
・内くるぶしの下の骨が出っ張り、痛みが出ることがある(外脛骨)
また、足裏や指の付け根に
たこやうおのめができやすくなることもあります。
👉 痛みが出ないこともあるため、見過ごされやすいことがあります。
●運動・スポーツへの影響
スポーツをするお子さまの場合、足の問題は次のような形で現れることもあります。
・ジャンプやランニングを繰り返すことで起きる疲労骨折(足・すね・腰など)
・運動中にかかとが痛くなる(シーバー病)
・運動中や運動後に膝の痛みが出る(オスグッド病)
👉 「頑張りすぎ」ではなく、体の使い方や足元が影響しているケースもあります。
●全身への影響
足は膝・股関節・骨盤・腰へとつながっています。
そのため足元のバランスが崩れると、
・姿勢が崩れる
・膝や腰に負担がかかりやすくなる
といった変化につながることがあります。
これらの影響は、
子どもの成長段階に合わせて環境を整えることで、
予防できる・軽くできる可能性があります。
その中で、とても大切になるのが
毎日履く「靴」と足の使われ方です。
予防するには?
最近では、
子どもの運動不足や足・体の使い方の問題による、
「子どものロコモ(運動器の問題)」
と呼ばれる問題があります。
特別な病気ではなく、
日常生活の中で「動く機会が少ない」「足がうまく使われていない」
ことが背景にあるケースが多く見られます。
子どものロコモは、
運動をすることがとても大切です。
特に、成長途中でやわらかい子どもの足にとっては、
運動時の足元の状態がとても重要になります。
ただし、足元が整っていない状態で運動量だけを増やしてしまうと、
かえって体に負担がかかることがあります。
だからこそ大切なのは、
成長中の足を支える「日常の環境」を見直すことが大切です。
毎日履いている「靴」と「上靴」に目を向けてみましょう
子どもは、
外靴だけでなく、学校では上靴を長時間履いて過ごしています。
サイズが合っていなかったり、
足を支えにくいやわらかい靴・上靴を履いていると、
・靴の中で前後左右に足が滑るため不安定になる
・指先の動きが悪くなるため、転倒しやすい
・足を衝撃から守れないため、アーチができない
・骨・筋肉・腱が、うまく使われない
・疲れやすい
といった影響が出ることがあります。
👉 外靴も重要ですが、
上靴は見直されないままというケースが少なくありません。
これらは、
必ず問題として起こる話ではありません。
ただ、
今の足の状態や靴との相性を一度確認しておくことで、
必要以上に心配せずに成長を見守ることができます。
ここまでお読みいただき、
「うちの子は今どういう状態なんだろう?」
と感じた方は、
まずは現在の足の状態を確認することが安心につながります。
足の成長見守りプランのご案内
当院では、
”治すため”ではなく、
”今の状態を知り、安心して成長を見守るため”の
足の成長見守りプランをご用意しています。
このプランは、
必ずしも問題があるお子さまに向けたものではありません。
・今の足の成長段階はどこなのか
・年齢的に自然な変化なのか
・靴や上靴は合っているのか
・過度に心配する必要がないか
といった点を確認し、
必要以上に不安を抱えずに成長を見守っていくことを目的としています。
足の成長見守りプランでは、以下のような内容を行います。
・カウンセリング(現在のお悩みなど)
・足のサイズ・形・左右差チェック
・立ち方・歩き方の確認
・靴・上靴のサイズや履き方の確認
・お子さまの足に合った靴のご提案
・日常生活で気を付けた方がよいポイントのアドバイス
その場で無理な施術や、
インソールの作製を勧めることはありませんので、
ご安心ください。
このような方におすすめです。
・成長期だから様子見でよいのか迷っている
・よく転ぶ、疲れやすいのが気になる
・靴や上靴の選び方がわからない
・スポーツを始めた/これから始める予定がある
・外反母趾など将来的な足のトラブルが心配
・かかとや膝の成長痛で悩んでいる
成長中の足は、早く対処することよりも、
「正しく知って、見守ること」が大切な時期でもあります。
まずは一度、今の足の状態を知るところから始めてみませんか?
必要なことだけを、必要な分だけ。
足の成長を、一緒に見守っていきましょう。

